福島第一原発の汚染水問題が続く中、福島・相馬沖では試験操業が再開されている。こうした中、水揚げされたミズダコが２８日、再開後、初めて東京・築地市場に並んだ。

　２８日午前２時、魚介類や青果などで全国最大の取引量を誇る築地市場に、相馬沖で捕れたミズダコが並んだ。築地市場の「東都水産」では、１箱５キロのゆでたミズダコ５０キロ分を入荷。ミズダコは放射性物質検査の結果も付けられ、販売開始から３０分で全て買い付けられた。価格は中断前と変わらない１キロ当たり１２００円だった。

　ミズダコを購入した仲買人「福島のために、復興のために、少しでも力になれば」

　東都水産鮮魚部・石原隆之副部長「全く数値が出てないので安全」

　ミズダコは首都圏のスーパーや料理店などに出荷されたという。