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原子力規制委が玄海原発3・4号を現地調査

2013年9月27日 21:20
原子力規制委が玄海原発3・4号を現地調査

 再稼働に向けた安全審査が進められている九州電力・玄海原子力発電所(佐賀・玄海町)の3号機と4号機で27日、原子力規制委員会が現地調査を行った。玄海原発の前では再稼働に反対する市民団体などが抗議活動を行った。

 午前9時前、原子力規制委員会が現地調査を行う玄海原発のゲート前では、原発の再稼働に反対する5つの市民団体など約50人が抗議の声を上げた。

 抗議の中、原子力規制委員会の更田豊志委員をはじめ、原子力規制庁の職員約30人が玄海原発に入った。調査では、重大な事故が起きた際、格納容器内を冷やすために海水を供給する移動式大容量ポンプ車など約40か所を確認した。九州電力側は山元春義副社長をはじめ、140人が立ち会った。今回の現地調査は一部に限って報道陣に公開したが、ほとんどが非公開で行われ、6時間半かけて終了した。

 九州電力は今年7月に、玄海原発3号機と4号機について新たな規制基準に基づく安全審査を申請していた。これまでに書類の不備などはなく、他の電力会社よりも審査が進んでいるという。原子力規制委員会の現地調査は、九州電力の川内原発と四国電力の伊方原発に次いで3か所目。27日の調査を終えた原子力規制委員会は、九州電力の重大事故対策について一定の評価をした。

 原子力規制委員会は当初の予定通り、もう一度、玄海原発の現地調査に入る予定。