２５日のアメリカ・ニューヨーク株式市場はアメリカの財政問題への懸念が強まっていることから、６０ドル以上値を下げ、５営業日連続の下落となった。

　ニューヨーク証券取引所には国連総会出席のためニューヨークを訪れている安倍首相が２５日に訪問し、取引終了のセレモニーに参加した。

　この日は、先月の新築住宅販売件数や耐久財受注額が発表され、いずれも市場の予想を上回った。しかし、アメリカの財政問題への懸念から売りが優勢となった。債務不履行を回避する緊急措置が来月中旬に終わってしまうとして、ルー財務長官が債務上限の引き上げを議会のメンバーに要請したことが伝えられるなど、混迷は続いていて、市場ではさらに不安が広がったという。こうしたことから、ダウ平均株価は前日比６１ドル３３セント安の１万５２７３ドル２６セントで取引を終え、５営業日連続の下落となった。

　ハイテク株中心のナスダック総合指数は７．１５ポイント低い３７６１．１０で取引を終えている。