医療法人「徳洲会」グループが去年１２月の衆院選で徳田毅衆議院議員の陣営に職員を派遣し、報酬を支払ったとされる公職選挙法違反事件で、実際に派遣された現役の病院職員が日本テレビの取材に応じ、「病院から経費が前もって支払われていた」と証言した。

　「徳洲会」グループは、去年１２月の衆院選で徳田議員の陣営に多数の病院職員を派遣し報酬を支払った疑いが持たれている。東京地検特捜部は２６日、徳田議員の選挙区である鹿児島・奄美大島の事務所に入るなど捜査を行っている。実際に派遣された現役の病院職員の一人が、選挙運動にかかる経費として病院から約２０万円が前もって支払われていたと証言した。

　特捜部は、病院による組織的な選挙違反が行われていたとみて、派遣された病院職員らに対する任意の事情聴取を始めている。