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シリア問題「強い安保理決議を」~米大統領

2013年9月25日 1:19

 アメリカ・ニューヨークで開かれている国連総会で、各国首脳がその国の重要課題について述べる「一般討論演説」が始まり、日本時間24日午後11時15分頃、アメリカのオバマ大統領が演説を行った。

 オバマ大統領は今回、中東と北アフリカの情勢に焦点をあてて演説した。シリア問題では国際社会が一致して厳しい対応をとるよう求めた。

 オバマ大統領「アサド政権が約束を果たしているのか検証する強い安保理決議が必要だ。守らなかった場合は代償を払わなければならない」

 オバマ大統領は、安保理決議の採択ができない場合には、国連が国際法を順守させる能力が無いことをさらけ出すことになると述べ、強制的な措置を含む安保理決議を求めた。

 先月就任したイランのロウハニ大統領は、これまで前政権の強硬な外交姿勢を改め、イランが核兵器を作ることは無いとして、欧米との関係改善を目指している。オバマ大統領は演説で、イラン側との外交的なやりとりを模索すると表明した。

 イラン革命以降、30年以上国交を断絶しているアメリカとイランの大統領同士の接触が今回実現するのか。2人がニューヨークに滞在する残り半日間、その動向が焦点となっている。