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潘事務総長“サリン使用”断定の報告書公表

2013年9月17日 10:04
潘事務総長“サリン使用”断定の報告書公表

 国連の潘基文事務総長は16日、シリアで化学兵器のサリンが使用されたと断定する国連調査団の報告書を公表した。

 国連調査団による報告書は16日、潘基文事務総長から安保理メンバー国に報告された。報告書では、証言により、体に傷のない大勢の人が通りで死亡していたことを記している。その上で、「神経ガスのサリンを搭載した地対地ロケットが使用されたとの、明確で確固たる証拠がある」として、複数の写真を掲載している。しかし、使用したのがアサド政権側か、反政府勢力側かは明言しなかった。

 化学兵器の使用を国連が確認したことで、安保理での決議採択など、化学兵器廃棄に向けた動きが加速するとみられる。