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JR北の運転士、ATSのスイッチ壊す

2013年9月17日 23:29
JR北の運転士、ATSのスイッチ壊す

 「JR北海道」の運転士が車両の故障を装い、ATS(=自動列車停止装置)のスイッチをハンマーなどで壊していたことがわかり、JR北海道は17日に会見して謝罪した。運転士は「ミスしたことを後輩に知られたくなかった」と話しているという。

 JR北海道によると、7日、寝台特急「北斗星」を運転していた男性運転士(32)が、札幌運転所の中でATSを切り忘れたため列車を緊急停止させた。この際、運転士は車両に備え付けられたハンマーなどを使い、ATSのスイッチ2か所を壊したという。運転士は「壊して車両故障のせいにしようとした」などと話しているという。

 列車には、研修のため、後輩の運転士2人がスイッチを破壊する直前まで一緒に乗っていた。

 一方、JR北海道は、スイッチが破損したことに運転士が関与していたことを11日に把握しながら、17日まで公表していなかった。

 様々なトラブルが相次いでいることについて、菅官房長官は17日の会見でJR北海道の企業体質を厳しく批判した。

 JR北海道は、今後も運転士に対し聞き取り調査などを行い、再発防止に努めたいとしている。