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「イプシロン」打ち上げ成功、各地で喜び

2013年9月14日 18:02
「イプシロン」打ち上げ成功、各地で喜び

 14日、新型の国産ロケット「イプシロン」の初号機が鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ、様々な人たちが見守った。

 東京都江東区の日本科学未来館では、打ち上げのパブリックビューイングが開かれ、親子連れなど950人以上が詰めかけた。

 会場の少年「前飛ばなかったから、今度はボーンと飛んで、すごくうれしかったです」

 会場の少年「イプシロンみたいなすごいのが出てきて、(将来)それ以上のものを僕が作りたい」

 群馬県の金属加工メーカー・山口精機株式会社でも、インターネットで打ち上げの様子を見つめる人たちがいた。この会社の工場で、イプシロンの燃料燃焼ケースのフタにあたる部品など、約50点が作られた。JAXA(=宇宙航空研究開発機構)は、宇宙に関係する国内企業の維持や拡大が重要と考えており、同社の工場では、15年ほど前から宇宙関係の部品を受注している。イプシロンの部品は難しいものが多く、苦労が多かったため、打ち上げを楽しみにしていたという。

 部品を作った古舘憲二さん「いつだろうなという気持ちはあった。早く上がらないかなと。よかった」

 部品を作った田村義行さん「感動しました。自分が全部を作ったわけではないが、携わっているからには光栄」

 こうしたメード・イン・ジャパンの力の支えで宇宙に飛び立ったイプシロン。JAXAは技術力をさらに向上させるとしており、日本も今後、競争が激化する小型衛星打ち上げ市場への参入を本格的に目指す。