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米大統領、シリア問題への露提案に期待感も

2013年9月10日 11:40

 シリアのアサド政権が化学兵器を使ったとして、アメリカなどが軍事攻撃を検討している問題で、ロシアのラブロフ外相は9日、シリア国内にある化学兵器を国際的な管理下に置くことを提案した。

 その上でラブロフ外相は、アサド政権に、化学兵器の破棄と化学兵器禁止条約への参加を提案した。これに対し、シリアのムアレム外相は、「提案を歓迎する」と述べた。ただ、アサド政権は化学兵器の所有を公式に認めておらず、実際に受け入れるかは不透明。

 ロシアの提案に対し、アメリカのオバマ大統領は9日、「疑ってかからないといけない」とした上で、事態打開への期待感を示した。

 オバマ大統領「私はロシアの提案は疑ってかからないといけないと思う。しかし、ロシアやシリアの声明を見ると、前向きな展開になる可能性がある」

 アメリカの議会・上院では、シリアへの軍事攻撃を承認するかどうかをめぐる採決が、今週行われる見通しだが、オバマ大統領は、もしアサド政権が完全に化学兵器を手放せば、軍事攻撃を延期する考えを示した。