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東海村長選 原発中立派の山田氏が初当選

2013年9月9日 0:52

 任期満了に伴う茨城・東海村の村長選挙の投票が8日に行われ、無所属・新人で前副村長・山田修氏(52)が初当選した。

 東海村長選挙は、4期16年続いた村上達也村長の任期満了に伴って行われたもので、いずれも無所属・新人で茨城・北茨城市の元市議会議員・福田明氏(56)と山田氏が立候補した。投票は8日午後6時に締め切られた後、即日開票され、山田氏が福田氏を破って初当選を果たした。

 今回の選挙では、東日本大震災で津波被害を受けるなどして運転停止中の「日本原子力発電」東海第二原発の再稼働問題が最大の争点となった。再稼働問題をめぐっては、村上村長は、地元自治体として明確に反対の立場を明らかにし、脱原発を訴えていた。

 村上村長から直接、後継指名され、初当選した山田氏は、再稼働については慎重な姿勢を示し、賛成・反対の村民の声を聞いて判断したいと中立の立場を強調するとともに、将来、住民投票を実施して再稼働の是非を決めることも選択肢の一つであるとの考えを明らかにした。