天皇・皇后両陛下は６日夜、国立科学博物館で日本の地震研究の基礎をつくったイギリス人の特別展をご覧になった。

　天皇・皇后両陛下が６日夜、訪問されたのは東京・上野の国立科学博物館で開催中の「ジョン・ミルン」展。ミルン博士は明治初期に来日したイギリスの科学者で、日本で地震に遭遇したことをきっかけに地震の研究を進め、世界的に知られただけでなく日本の地震学の基礎をつくったとされている。

　その没後１００年を記念した展覧会では、１８９１年に７０００人以上の死者を出した濃尾地震の被災地の写真集や、重要文化財となっているミルン博士考案の地震計などが展示され、天皇陛下は「地震計は最初どこで作られたのですか？」などと熱心に質問されていた。