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電子書籍にも出版権を~文化審議会中間報告

2013年9月6日 0:10

 電子書籍の海賊版対策について検討してきた文化審議会の小委員会は、電子書籍でも出版社が差し止めを請求できるようにするため、出版権の創設を求める中間報告をまとめた。

 中間報告では、出版権を紙の書籍でしか認めていない現行法を改め、使用者の増加している電子書籍にも対応するようにすべきと提言した。また、インターネット上の海賊版の差し止めは、現在は作家など著作権者にしか認められていないが、紙の書籍と同様、出版社が差し止めを請求できるようにするため、電子書籍に対応した出版権の創設を求めた。対象は、文書や図画に相当するものに限り、映像や音楽は含まれない。

 文化庁は意見を公募したうえで、来年の通常国会にも著作権法の改正案を提出する方針。