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シリア軍事攻撃、議員から賛否両論 米

2013年9月2日 11:59

 シリアに対する軍事攻撃に議会の承認を求める方針を決めたアメリカのオバマ政権は1日、上下両院議員に対して軍事攻撃に踏み切る根拠についての説明会を開いた。

 オバマ政権は議会承認に向け、支持を広げる動きを本格化させている。1日は日曜日にもかかわらず、議員への説明会を開き、アサド政権が化学兵器を使用したと断定した根拠について機密情報も含めて報告した。終了後、出席した議員からは賛否両論が聞かれた。

 民主党・レビン下院議員「アサド政権は化学兵器を使用し、越えてはいけない一線を越えたので、我々は行動を起こさなければならない」

 民主党・ハインズ下院議員「今日、投票があれば反対する」

 一方、ケリー国務長官はNBCテレビのインタビューに答え、被害者の毛髪などからサリンの陽性反応が出たとの新たな調査結果を明らかにした。

 オバマ政権はシリアで使われた化学兵器の危険性と、これ以上の使用を防ぐ必要性を強調し、軍事攻撃に理解を得たい考えだが、9日以降に行われる採決の行方は不透明。

 周辺に反対論も多い中、あえて議会のお墨付きを求めることにしたオバマ大統領。採決の行方には大統領の威信がかかっている。