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英首相、軍事攻撃断念の意向 議会で否決

2013年8月30日 11:16

 シリアの化学兵器使用問題で、軍事攻撃に積極的な姿勢をみせていたイギリスのキャメロン首相が29日、攻撃参加を断念する意向を表明した。

 イギリスでは29日、議会が緊急招集され、首相が提出したシリアへの軍事攻撃を容認する動議について審議した。首相は事前に現在、シリアで行われている国連の調査結果を待つことなど野党側に譲歩したが、議会では与党内からも慎重論が続出し、動議は反対285、賛成272の反対多数で否決された。

 キャメロン首相は採決終了後、「国民の意を反映する国会が軍事攻撃を支持しないことがはっきりした。この結果に従って行動する」と述べ、シリアへの軍事攻撃を断念する意向を示した。イギリスではイラク戦争の反省などから、最新の世論調査でも国民の半数が攻撃に反対していた。

■世論調査 ~軍事施設へのミサイル攻撃について~
 反対50% 賛成25%(YouGov調べ)