ブルネイで開かれているＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）交渉は２４日、年内妥結に向けて首席交渉官会合が始まった。

　年内妥結を目指し、交渉官の権限を強化することで合意した閣僚会合を受けて始まった首席交渉官会合は、交渉が遅れている分野の作業の進め方などを集中的に協議した。

　鶴岡首席「できるだけ第１９回のこの会合で成果が出るように、首席の間でも、非常に熱心に議論した」

　同時に行われている分野別の協議でも、関税の自由化や知的財産など、これまで交渉が難航している分野に絞って議論が行われている。

　年内妥結に向け、１０月のＡＰＥＣ（＝アジア太平洋経済協力会議）首脳会議までに一定の成果を上げる目標を掲げるＴＰＰ交渉は、今回のブルネイ会合が大きな山場となる。