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子供の難民が100万人超える シリア

2013年8月23日 22:02

 内戦が続くシリアから周辺の国々に逃れた子供の難民が100万人を超えたと国連の機関が発表した。

 UNHCR(=国連難民高等弁務官事務所)とユニセフ(=国連児童基金)は23日、シリアからレバノンなど周辺国に逃れた18歳以下の子供の難民が100万人を超えたとの声明を発表した。これは難民全体のほぼ半数にあたる。また、このうちの74万人が11歳以下で、親を失った子供も多いことから、人身売買の恐れもあると指摘している。

 声明では「国際社会が子供を守る責任を果たせなかったということ。恥ずべき状況だ」として、各国に児童難民への支援を呼びかけた。UNHCRとユニセフでは、約5000億円が必要だとしているが、これまでに集まったのはその半分以下にとどまっているという。