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汚染水漏れ「海に流出の可能性低い」~東電

2013年8月20日 23:52
汚染水漏れ「海に流出の可能性低い」~東電

 福島第一原発の汚染水貯蔵タンクから19日に高濃度の汚染水が漏れていることが分かったが、東京電力は、20日に漏れた量はこれまでで最大の300トンに上り、現在も漏れ続けていることを明らかにした。

 東京電力によると、汚染水が漏れているのは原発の建屋から約400メートル山側に設置されたタンクの一つ。タンクの容量は1000トンで、ほぼ満タン状態だったが、20日朝の時点で水位が約3メートル低下していたことから、約300トンが漏れ出たと推定されている。

 これはタンクから漏れ出た量としては過去最大で、大半は周辺の土壌に染みこんだとみられている。しかし、海につながる排水溝の水の濃度は上がっていないことから、東京電力は海に流出した可能性は低いと説明している。

 漏れた水の放射性物質の濃度は、1リットルあたり8000万ベクレルと高く、表面の放射線量は1時間あたり100ミリシーベルト以上に達する。

 水は現在も漏れ続けているとみられ、東京電力はタンクのどこから漏れているのか特定を急ぐとともに、汚染された土壌を除去するなどの対策を急いでいる。