中国でＨ７Ｎ９型の鳥インフルエンザウイルスに感染して死亡した父親と娘について、中国の研究チームが「ヒトからヒトへ感染した可能性が高い」とする研究結果を発表した。

　研究結果は、中国・江蘇省の研究チームがイギリスの医学誌上で６日に発表したもの。それによると、Ｈ７Ｎ９型ウイルスに感染して今年４月から５月にかけて死亡した父親と娘のウイルスが、遺伝子検査でほぼ同じであることが確認されたという。

　娘は入院していた父親を看病していて、鳥類との接触もなかったことから、「ウイルスが父親から娘に感染した可能性が高い」と結論づけている。

　ただ、研究チームは、ウイルスの感染力は限られていて「持続的なものではない」としている。