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汚染水問題で現地調査 東電対応に批判も

2013年8月7日 4:23
汚染水問題で現地調査 東電対応に批判も

 福島第一原発の汚染水が海に漏れ出ている問題で、専門家らで作る県の協議会の一行が6日、福島第一原発の構内を現地調査した。

 現地調査をしたのは、専門家と県などの担当者で作る「廃炉監視協議会」の一行。1・2号機の海側では、地面に薬剤を入れて「土の壁」を作り、汚染水の海への流出を防ぐ工事が進められている。6日は工事の進捗(しんちょく)について、「東京電力」から説明を受けた。

 この工事をめぐっては、地下の汚染水がせき止められて水位が上がり、原子力規制委員会は、汚染水が「土の壁」を乗り越えて海へ流出する恐れを指摘している。

 東電は、今週中にも汚染水をくみ上げて建屋側に戻す考えだが、専門家からは「対応が場当たり的」など厳しい意見が出された。

 協議会のメンバー「どうしても後手後手になっている。汚染のもとを絶つってことを優先してやるべき」

 廃炉監視協議会は、今後も継続的に現状を調査する方針。