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「奇跡の生還」鉱山経営会社の立件を断念

2013年8月2日 16:51

 3年前、チリの鉱山で落盤が起こり、作業員33人が地下に閉じ込められた事故で、現地の検察は1日、刑事責任を問えるだけの証拠が得られなかったとして、捜査を終了した。

 この事故は、2010年8月にチリのサンホセ鉱山で落盤が起こり、作業員33人が69日間にわたって地下700メートルに閉じ込められたもので、その救出作業は「奇跡の生還」として世界中に生中継された。

 この事故について、現地の検察は、鉱山の経営会社などの刑事責任が問えるかどうか捜査を続けていたが、十分な証拠が得られず、事故原因が特定できなかったとして1日、立件を断念したことを明らかにした。

 地元メディアによると、作業員たちは当局が安全確認の検査などを怠った結果、事故が起きたとして、チリ政府に損害賠償を求める裁判を起こしている。