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最後に法が勝った 露に感謝~CIA元職員

2013年8月2日 9:17

 アメリカ政府の大規模な情報収集活動を暴露し政治亡命を求めてモスクワの空港に滞在していたCIA(=中央情報局)元職員が、1年間の一時亡命が認められ1日、ロシア国内に入った。

 CIA元職員のエドワード・スノーデン氏の弁護士は1日、スノーデン氏がロシア移民局から1年間の一時亡命を認める書類を受け取り、1か月あまり滞在していた空港から出たことを明らかにした。

 スノーデン氏の弁護士「彼は安全な場所に行った。世界で最も行方を追われている人物なので、身の安全が最優先だ」

 目撃者によると、スノーデン氏は、とてもやせていたという。そして女性と共に乗用車に乗り込み、空港を出たという。また内部告発サイト「ウィキリークス」によると「ウィキリークス」の女性スタッフがスノーデン氏に付き添っているという。

 アメリカ政府はこれまで、スノーデン氏のパスポートを無効にし、ロシア政府に対し身柄の速やかな引き渡しを求めていた。空港を出たスノーデン氏は「ウィキリークス」を通じて、声明を発表。「オバマ政権は、国内法と国際法を一切尊重しなかったが、最後には法が勝った。亡命を受け入れてくれたロシアに感謝する」としている。