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汚染水流出 規制委が追加対策を東電に要求

2013年7月30日 1:42

 福島第一原発の敷地内から汚染水が海に流出している問題で、原子力規制委員会の検討会は、流出の元となっている地下のトンネル内にある汚染水を取り除くなどの対策を東京電力に求めた。

 福島第一原発では、汚染水の海への流出元と見られている地下のトンネル内から採取した水から、1リットルあたり23億5000万ベクレルという極めて高い放射性セシウムが検出されていて、事故直後に海へ漏れ出た高濃度汚染水が一部残っているものとみられている。

 検討会は29日の会合で、地下水の動きなどの検証を行った結果、汚染水はトンネルの下に敷き詰めてある砂利の層を通して土壌に染み出た可能性があることを指摘した。

 その上で、砂利の層を薬剤で固めることや、トンネル内の汚染水を取り除くなどの早急な対応を求めた他、これまで東京電力任せになっていた汚染水対応について独自に分析する作業チームを設置することを決めた。