自民党は３０日、参議院議員会長選挙を行い、溝手顕正参院幹事長が新しい会長に選ばれた。一方、参議院の副議長をめぐっては自民党が民主党に注文をつける事態となっている。

　選挙には、溝手氏と鴻池祥肇元防災相が立候補し、投票の結果、所属する岸田派の他、町村派や額賀派の支持を取り付けた溝手氏が新しい会長に選ばれた。また、溝手氏の後任の参院幹事長には、脇雅史参院国対委員長が就任した。

　こうした中、来月２日に召集される臨時国会では、新しい参議院議長は第１党の自民党から、副議長は第２党の民主党から選出される見通し。民主党内では「長く参院議員会長を務めてきた経験から輿石さんしかいない」などと、副議長に輿石氏を推す声が広がっている。

　しかし、これに対し、自民党側は難色を示している。

　脇氏「今回と３年前の江田議長、平田議長がとった議会の閉め方というのは、議会運営上、許されない暴挙だった。両議会の指導的な立場にあった方が輿石さんであったというのは、紛れもない事実」

　民主党は来月１日に参院議員総会を開き、副議長候補を決める方針。