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休戦60年でパレード 金第1書記演説せず

2013年7月27日 13:05
休戦60年でパレード 金第1書記演説せず

 朝鮮戦争が休戦してから27日で60年を迎え、北朝鮮の首都・平壌で大規模な軍事パレードが行われた。金正恩第1書記が出席したが、注目された演説はなかった。

 軍事パレードは27日午前10時に始まり、金第1書記が姿を現すと歓声が上がった。初めて軍服姿を披露するのではないかという観測もあったが、普段着用している黒っぽい人民服を身に着け、表情もいつもと変わらない様子だった。金第1書記は演説を行わず、軍の崔竜海総政治局長が演説を行った。

 「現実が示すように平和を望むなら、戦争を準備しなければならない。防衛力を強化し、外国勢力の侵略にしっかりと打ち破る準備をしなければならない」-崔総政治局長は「国は金第1書記の指導によって力強く前進している」と述べ、国民に金第1書記の下での団結を訴えた。また、「中国が行った積極的な支持と援助を忘れない」と、友好関係を強調した。ただ、戦火を交えたアメリカとの関係については触れず、核兵器への言及もなかった。

 演説の後に始まったパレードでは、戦車や弾道ミサイルなど新たな武器が公開された。

 北朝鮮は朝鮮戦争に勝利したと位置づけていて、60年の節目に、こうした軍事パレードなど大々的な記念行事で国威を発揚させようという狙いがあるとみられている。