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首相、シンガポールで憲法改正などを説明

2013年7月27日 1:24
首相、シンガポールで憲法改正などを説明

 東南アジアを訪れている安倍首相は26日、シンガポールで講演し、自らの経済政策、いわゆる「アベノミクス」がASEAN(=東南アジア諸国連合)にとっても「利益になる」と訴えた。

 安倍首相「伸びる日本はASEANの利益。成長するASEANは日本の利益。私が射込む『3本の矢』の効果は日本だけでなく、ASEANにも及ぶ、いや、及ばせなければならない」


 安倍首相はまた、「ASEANと日本は経済だけでなく、文化でも常に共に歩いていく仲だ」と述べ、密接な結びつきを強調した。

 さらに安倍首相は、中国の海洋進出などを念頭に「アジアを導くものは昔も今もこれからも、力による威圧ではない」と述べた。その上で、「日本にとって重要な隣国である中国の首脳と親しく話し合える日を期待している」として、日中首脳会談の実現に期待感を示す一方、会談の実現に前提条件をつけるべきでないとの考えも改めて強調した。

 また、講演に先立って行われたリー・シェンロン首相主催の昼食会で、安倍首相は憲法改正について「平和主義」や「国民主権」「基本的人権」を当然の前提とした上で、議論を深めていることを説明した。また、集団的自衛権についても日米同盟や地域の平和と安定に貢献していく観点から検討を進めていく考えを説明したという。