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スペイン高速鉄道脱線 事故の瞬間映像

2013年7月26日 0:09

 スペイン北西部で24日、高速鉄道が脱線した事故で、脱線する瞬間を捉えた監視カメラの映像が公開された。この事故で、乗客約240人のうち、78人が死亡、145人がケガをしている。

 事故の瞬間を捉えた監視カメラの映像には、速いスピードでカーブに差しかかる高速鉄道が曲がりきれず脱線して横転し、煙を上げながらカメラに迫ってくる様子が映っている。また、脱線する際に先頭車両ではなく、その後ろの車両が線路から外れ、次の瞬間、列車の上の部分で火花が散った後、次々と車両が横転する様子が捉えられている。

 現場はスペイン北西部のサンティアゴ・デ・コンポステーラで、国営メディアによると、これまでに78人が死亡、145人がケガをした。現地の日本大使館によると、日本人の乗客がいたとの情報はないという。

 事故から一夜明け、現場では復旧作業が続いている。現場を訪れたスペインのラホイ首相は「亡くなった方のご家族・ご友人に『あなた方は一人ではない』と申し上げたいと思います。スペイン人全員が団結して、いつもあなた方と共にいます」と述べた。

 列車は首都・マドリードからサンティアゴ・デ・コンポステーラを経由して北西部のフェロルに向かっていて、脱線事故はサンティアゴ・デ・コンポステーラの駅の手前約3~4キロの地点にあるカーブに差しかかった所で起きた。国営メディアによると、カーブの制限速度は時速80キロだが、運転士は事故当時、時速190キロで走行していたことを認めたという。