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電子ニュートリノへの変化を確認 世界で初

2013年7月20日 4:12

 物質を構成する素粒子の一つ「ニュートリノ」の研究をしている高エネルギー加速器研究機構などの国際研究グループは、これまで兆候しかとらえられていなかった「電子ニュートリノ」への変化が、世界で初めて確認されたと発表した。

 発表によると、研究グループはこれまで、茨城県東海村にある「J-PARC」の実験施設から、岐阜県の観測装置「スーパーカミオカンデ」に向けて、人工的に発生させたミュー型のニュートリノを飛行させる実験を実施してきた。その結果、これまでは兆候だけしかとらえられていなかった、ミュー型ニュートリノから電子型ニュートリノへと変化する事象が、今年4月までに28例確認されたという。

 研究グループは宇宙の謎の解明につながる発見としている。