キューバから北朝鮮に向かっていた北朝鮮籍の船から、ミサイルの部品とみられるものが発見されたことが明らかになった。

　これはパナマのマルティネリ大統領が明らかにしたもの。それによると、今月１２日に、パナマの麻薬取り締まり当局がキューバから北朝鮮に向かっていた北朝鮮籍の船を臨検したところ、砂糖の山の中に隠されたミサイルの部品とみられるものを発見したという。乗組員３５人が拘束された他、船長は自殺を図ったという。

　軍事研究組織・ＩＨＳジェーンズは「地対空ミサイルＳＡ－２のレーダーである」と分析している。

　アメリカ国務省のベントレル報道部長は、この船が過去に麻薬の密輸に関与したとの記録があることを明らかにし、パナマの対応を評価した。また、北朝鮮への武器輸出は国連安保理決議違反に問われるとして、国連制裁委員会への報告が必要だとの認識を示した。

　一方、これについてキューバ外務省は「部品の修理のため北朝鮮に送る途中だった」との声明を発表した。