イギリス・ロンドン郊外のヒースロー空港で１２日、駐機していたボーイング７８７から出火した。飛行機は当時、無人で、航空当局などが原因を調べている。

　ヒースロー空港で１２日午後、エチオピア航空のボーイング７８７から火が出た。この飛行機は空港に８時間以上、駐機していたということで、機内には誰もおらず、ケガ人はいなかった。警察は、機内から出火したという見方を示しているが、詳しい原因はわかっていない。

　ボーイング７８７をめぐっては、バッテリーから出火するなどのトラブルが相次ぎ、運航が一時、停止されたが、バッテリーシステムを改修して４月に運航再開が認められた。エチオピア航空は世界で最初にボーイング７８７での商業運航を再開しており、今回、出火した機体は運航再開の第１便に使われたものだった。

　ボーイング社は「現場でイギリス当局などと協力して対処にあたっている」とコメントしている。

　一方、日本航空と全日空は、ボーイング社と連絡を取りながら、通常通りの運航を行っている。国土交通省も情報収集にあたっている。