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H7N9型、世界的大流行起こす可能性

2013年7月11日 17:53

 東京大学・河岡義裕教授の研究グループは、中国で43人が死亡したH7N9型鳥インフルエンザについて、世界的大流行を起こす可能性があるという研究結果を発表した。

 研究グループによると、中国の患者から分離されたH7N9型ウイルスは哺乳類に広がりやすい性質を持ち、フェレットの実験では3匹中1匹で空気感染が確認されたという。また、日本で採取した血清500人分を調査したところ、このウイルスへの免疫がなく、マウスの実験では既存の抗インフルエンザ薬の効果は不十分だったという。

 こうしたことから研究グループは、このウイルスが世界的大流行を起こす可能性があるとみて、より効果のあるワクチンの開発も行うとしている。