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女性の育休取得率 前年比4.2ポイント減

2013年7月5日 2:49

 働く女性が出産した場合、育児休業を取った人は約8割で、前の年より減った。特に、非正規雇用の女性が育児休業を取りにくい状況になっているという。

 厚生労働省によると、11年9月末までの1年間に出産した働く女性のうち、育児休業を取った人は83.6%で、前の年より4.2ポイント減った。特に、パートなど非正規労働や契約社員で育児休業を取った人は71.4%にとどまり、前の年より9.3ポイントも減った。厚労省は、「東日本大震災後の不景気で、契約社員や小さい事業所で働く女性が育児休業を取りにくかったとみられる」と分析し、「1年以上働いているなど、要件を満たせば契約社員やパートでも育児休業を取ることができると法律で定められていることを周知していく」としている。

 一方、11年9月までの1年間に妻が出産した男性従業員の育児休業取得率は1.89%で、前の年より0.74ポイント減った。夫婦が協力して育児をすることは、出生率向上や女性の就業につながるとして、政府は、2020年までに男性の育児休業取得率を13%にするという目標を掲げているが、ほど遠い結果となっている。