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再稼働に向け、東電社長が新潟の自治体訪問

2013年7月5日 13:54
再稼働に向け、東電社長が新潟の自治体訪問

 新潟・柏崎刈羽原発の再稼働に向けた安全審査を来週にも申請する方針の東京電力の広瀬直己社長は5日、新潟県内の地元自治体を訪問し、申請への理解を求めている。

 東電は新たな規制基準が施行される今月8日以降、柏崎刈羽原発6・7号機の安全審査を原子力規制委員会に申請することを決めている。

 広瀬社長は5日午前、柏崎市・会田洋市長を訪問した。会田市長は「必要な手続きがとられない中で、原子力規制委員会に適合(安全審査の)申請する発表をしたことは誠に遺憾」と述べた。

 面会で広瀬社長は、再稼働に必要なフィルター付きベントの設置について、事前了解を求める文書を提出し、安全審査を申請する方針に理解を求めた。

 広瀬社長は会見で「私どもとしては考え方というか、規制委員会の基準の位置づけというか、あり方を説明させていただき、それなりにご理解いただいたと思う」と述べた。

 広瀬社長は5日夕方、新潟・泉田県知事を訪問し、申請の方針を伝えるとみられるが、知事からは強い反発が予想される。