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日本のTPP参加賛成?反対? 米で公聴会

2013年7月3日 12:10
日本のTPP参加賛成?反対? 米で公聴会

 アメリカ通商代表部(=USTR)は2日、TPP(=環太平洋経済連携協定交渉)への日本の参加について、業界団体などから意見を聞く公聴会をワシントンで開いた。

 日本のTPP参加に反対している自動車業界は、日本が参加する場合でも、日本の円安誘導を阻止する条項が必要だと主張した。さらに、日本車の輸入にかかる関税を最低でも25年間継続することを求めた。

 一方、農業・酪農団体や保険業界は、日本の参加に賛成する考えを示した。

 また、日本に進出しているアメリカ企業の団体は「TPPは『アベノミクス』の『第3の矢』に欠かせない」とした上で、「為替の問題をこの段階で持ち込むことは問題を複雑化させる」と日本の参加を後押しする主張を展開した。

 日本は今月23日にも、アメリカ議会の承認を経てTPP交渉に正式参加する見通し。USTRは公聴会の議論を踏まえ、アメリカの産業を守りつつ、より高いレベルでの自由化を日本に求めていく方針。