老舗デパートの松坂屋銀座店、きょう閉店
銀座の老舗デパート、松坂屋銀座店が30日、88年の歴史に幕を閉じる。店内は、「さよならセール」で最後のにぎわいを見せている。
30日、松坂屋の店の前には約1000人が訪れ、予定を15分繰り上げ開店した。婦人服売り場では8割引のものもあるということで、売り場は最後の盛り上がりを見せている。最終日となった30日まで3か月間続いたセールでは、目標の2倍以上の売り上げとなり、好調が続いている。
デパートの先駆けを走ってきた松坂屋銀座店ができた1924年当時は、靴を履いて入れるとして話題となった。閉店を前に、これまで従業員が使用してきた備品も展示された。
銀座店一筋、35年間勤務した後藤克雄さんは、「松坂屋」の名前入りの半纏(はんてん)を羽織って行事に参加していた。
後藤さん「豆まきの時、これを着たなという感じの想い出がぐっとわいてくる」
店の跡地には複合施設ができる予定で、2017年に銀座最大の商業施設が誕生することになる。