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荷物が接触、配線ショートか 香川ヘリ事故

2013年6月28日 11:45

 11年に香川・東かがわ市でヘリコプターが野球場に不時着し、炎上した事故で、国交省の運輸安全委員会は、火が出た原因について、荷物室の配線がショートした可能性があるとする調査報告書をまとめた。

 この事故は11年9月、「四国航空」のヘリコプターが飛行中、機内で白煙が発生し、東かがわ市の野球場に不時着した後、炎上したもの。機長ら3人は全員無事だった。

 この事故の原因について、運輸安全委員会は、後方の荷物室に積んだ荷物が飛行中に動くなどして室内の配線に接触し、その衝撃で配線がショートした可能性があるとする調査報告書をまとめた。ヘリコプターは、荷物の移動を防ぐネットを使用していなかったという。

 運輸安全委員会は、四国航空に対し、ネットによる荷物の移動防止策を講じるよう勧告した他、同型機の安全管理を行う欧州航空安全局に対しても、配線が保護されるよう改修を義務づけることを勧告している。