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韓国・朴大統領訪中 中韓がトップ会談

2013年6月27日 20:48

 日本と中国、日本と韓国。それぞれの関係が冷え込む中、27日、韓国・朴槿恵大統領と中国・習近平国家主席が首脳会談を行った。両国が連携を強める中、日本が取り残されてしまうのではと懸念の声も上がっている。

 27日、中国の北京を訪問した朴大統領。韓国の歴代大統領で初めて、日本よりも先に中国を訪問した。日本が沖縄・尖閣諸島の問題や、いわゆる従軍慰安婦問題で中国、韓国との関係改善を図れない中、両国は着実に外交での結び付きを強めている。

 中韓首脳会談を控え、韓国のシンクタンクが行った世論調査によると「日本との関係がより重要だ」と答えた人が11.7%なのに対し、「中国がより重要」と答えた人は83%だった。

 北朝鮮の核問題を巡っても、韓国は、日本を含まないアメリカ、中国、韓国の3か国で協議する枠組みを推進している。

 一方の中国も、外務省・華春瑩報道官が「朴大統領の就任後、双方はハイレベルな交流、良い関係を保っている。中国は朴大統領を中国の友人だと思っている」と発言、両国の戦略的信頼関係が深まることに期待感を表明した。

 中韓首脳会談に関し、まだ日本が韓国、中国と首脳会談を行っていないことを記者団に問われた菅官房長官は27日、「そこは韓国側の考えもあるでしょうし、わが国ではそこにコメントすべきではないと思う。ここ数年間で色々な問題があるわけですから、中国とは戦略的互恵関係、韓国とは隣国同士の中で安定した関係、それは大事だと思っています。そういう中でお互いの関係を築き上げていくことだと思います」とした。