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約3千万円、佳子さまティアラ製作業者決定

2013年6月26日 21:01
約3千万円、佳子さまティアラ製作業者決定

 来年12月に成人を迎えられる秋篠宮ご夫妻の二女・佳子さまが儀式などで正装する際に着用するティアラの製作業者が26日、決定した。

 応募した5社の中から選ばれたのは、真珠などの宝飾品で知られる「ミキモト」で、これまでにも皇室のティアラを数多く手がけ、皇太子さまの妹・黒田清子さんのティアラなどを製作した実績がある。

 皇族は成人すると、新年祝賀の儀などの儀式や晩さん会に正装で出席されるようになる。宮内庁は先月、佳子さまのティアラを作るに当たって業者を一般から公募し、企業を決定すると公表していた。製作されるのは、ティアラ、イヤリング、ネックレス、勲章留めのブローチ、ブレスレットの5点セットで、予算は総額で2892万円。これは、佳子さまの姉・眞子さまが成人した時に制作されたティアラ一式と同じ金額だという。

 今回、選考に当たったのは専門家の宮田亮平氏、高階秀爾氏、横溝廣子氏と宮内庁の職員で、選考の理由について宮田氏は「佳子内親王殿下の美しさと競合することですね。同時に眞子さま、紀子さまとバランスを合わせた時にとても良いハーモニーができている感じがしたのは、とても大きな点」と話している。

 デザインや業者の選考に佳子さま本人や秋篠宮ご夫妻はかかわっておられず、ご意見は反映されていないという。理由の1つに製作費の出所がある。今回のティアラなどは、佳子さまのために作られるが、予算は皇室の公的な活動に使う「宮廷費」から支出される。これらは国のもので、佳子さまが結婚されて皇室を離れる際には国庫に返却される。

 ティアラの中には、代々受け継がれているものもある。その1つは皇后さまが着けられるティアラで、明治時代からデザインを変えながら引き継がれている。一方、20年前に雅子さまが皇太子妃となられた日に着用していたティアラは、皇后さまがご成婚した時に作られたものが引き継がれたという。

 佳子さまのティアラは来年3月末に完成し、佳子さまが成人する来年12月にお披露目される予定。