安倍首相は１７日、訪問先の英国・北アイルランドでキャメロン首相と会談し、両国間で情報保護協定を締結することなどで合意した。

　キャメロン首相との首脳会談で、安倍首相は自らの経済政策「アベノミクス」について、「３本の矢のうち、金融政策と財政政策の効果があらわれ始めている。先週には第３の矢、成長戦略も決定した。日本経済への期待を確信に変えていきたい」と述べた。これに対しキャメロン首相は、「安倍首相の取り組みを高く評価する」と述べた。

　両首脳はまた、日本とＥＵ（＝欧州連合）とのＥＰＡ（＝経済連携協定）の早期妥結に向け、連携していくことを確認した。その上で、両首脳は両国で情報保護協定を結ぶこと、また、防衛装備品の共同研究や開発に向けた枠組みを作ることでも合意した。

　情報保護協定は安全保障に関する機密情報の交換を可能にするもので、日本としては、アルジェリアの人質事件などを踏まえ、テロ対策などでイギリスと情報交換をしやすくする環境を整えたい考え。