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スーパー銭湯、下水道使用料1億円免れる

2013年6月15日 2:35
スーパー銭湯、下水道使用料1億円免れる

 スーパー銭湯「極楽湯」の一部の店舗が、約1億円の下水道使用料の支払いを不正に免れていたことが分かった。問題の店舗では、下水道メーターを迂回(うかい)する別のパイプを備えつけていた。

 下水道を不正に使用したのは、極楽湯の尼崎店(兵庫)と東大阪店(大阪)、吹田店(大阪)。兵庫・尼崎市などによると、問題の店は地下から井戸水をくみ上げる際、下水道のメーターをバイパスする別の配管に水を通してメーターで計測される量を減らし、約1億円の下水道使用料の支払いを免れたという。

 3店舗はいずれも大阪市の会社が運営しており、06年の社内点検で不正が見つかった。当時、バイパス管を使用禁止にし、不正行為をやめたということだが、行政に届け出ていなかった。その後、今月になって従業員の内部通報があり、発覚した。

 14日の会見で、運営会社は「バイパス管は開店した当初から工事業者が設置しており、不正という認識がないまま使用していた」などと説明している。