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子宮頸がんワクチン推奨を一時中止~厚労省

2013年6月15日 1:29
子宮頸がんワクチン推奨を一時中止~厚労省

 厚労省は14日、子宮頸(けい)がんのワクチンについて、積極的に接種を呼びかけることを一時中止することを決めた。

 子宮頸がんワクチンの接種を受けた後の女子中学生が、真っすぐに歩けない状態になったり、自分の意思に反して足が反応する状態が5~6時間続いたりすることがあるという。

 子宮頸がんのワクチンは4月、国が接種を勧める「定期接種」の一つに加えられ、延べ328万人が接種しているが、全身の痛みが数か月間続くなどの重い副反応が358件報告されている。こうした状況をふまえ、厚労省の専門家委員会は、痛みの原因が分かっていないことなどから、積極的に接種を呼びかけることは一時中止するのが望ましいと判断した。

 全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会・松藤美香さん「小さなステップですけれども、(ワクチン接種を)勧奨しないということは、本当にありがたく思っています」

 多くの自治体で接種を無料で受けられる状況は変わらないが、これまで以上に保護者の判断に委ねられる形となる。厚労省は、重い副反応の原因究明を急ぐ方針。