夏の参議院選挙の公約を巡り、自民党内に混乱が生じている。今月中を予定していた公約のとりまとめが来月にずれ込んだことに参院側が強く反発。新たに、公約とは別に暫定版のパンフレットを作成することになった。

　執行部は当初、３１日までに参院選の公約をとりまとめる方針だった。しかし、高市政調会長が政府の成長戦略などを公約に盛り込みたいとして、とりまとめを延期。これに対し、参院側は「選挙に向け、党の姿勢を示すものが早く欲しい」などと反発していた。

　石破幹事長「現場は『早く欲しい』となり、政調としては『いやいや、政権与党として恥ずかしくないものを』ということで、いろいろなものをきちんとした数字に基づいてやらないといけないので、それなりの時間がかかると」

　参院側の反発を受け、執行部は急きょ、暫定版のパンフレットを作成することになったが、少なくとも２週間程度はかかるという。公約について、自民党幹部は「来月１７日の週に党内手続きを終える」と話している。