厚生労働省の専門家による検討会は２９日、医療事故の原因究明のため事故調査を行う第三者機関を設置することを盛り込んだ案をとりまとめた。

　２９日にとりまとめられた案では、医療事故の原因究明や再発防止を目的とした第三者機関を設置し、独立性や中立性、公正性のある民間組織とするとしている。

　また、案のなかでは、調査の流れとして、事故が発生した場合医療機関は、まず遺族に十分な説明を行い、第三者機関に届け出た上で速やかに院内調査を実施。その調査結果について第三者機関に報告するとともに、納得が得られなかった場合など遺族や医療機関から申請があったものについては、第三者機関が調査を行うとしている。

　厚生労働省は関連法案を秋の国会に提出する方針。