２９日の東京株式市場の日経平均株価の終値は、前日比１４円４８銭高の１万４３２６円４６銭。

　前日のアメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価が１週間ぶりに最高値を更新した流れを受け、東京株式市場では朝方、買い注文が先行した。また、東京外国為替市場で円相場がやや円安で推移していたこともあり、日経平均株価は前日比で２００円近く値を上げ、１万４５００円台にのせる場面もあった。

　しかし、東京株式市場では午前の取引終了にかけて、円相場が円高に振れてくると、次第に売り注文も膨らみだした。午後に入ると、再び円安・ドル高が進行し、日経平均株価は上げ幅を拡大したが、取引終了間際には円高に振れたことから、結局、小幅高で２９日の取引を終えた。

　不安定な株価が続いていることから、上昇への警戒感があることに加え、これといった判断材料が無い中、為替に左右される取引が続いた。

　東証１部の売買代金は概算で３兆１２６９億円、売買高は３９億１０８２万株。