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ボルトに想定上回る負荷か トンネル崩落

2013年5月28日 13:14
ボルトに想定上回る負荷か トンネル崩落

 去年12月に起きた中央自動車道・笹子トンネル内の天井板崩落事故で、車が通過する時などに発生する風圧により、天井板を固定するボルトに想定の2倍以上の負荷がかかっていたとみられることがわかった。

 笹子トンネル事故では、これまでに天井板のつり金具を固定するアンカーボルトが抜け落ちていたことがわかっている。国土交通省の調査・検討委員会がシミュレーションを行ったところ、換気や車が通過する際の風圧で天井板が上下することで、想定の2倍以上の負荷がボルトにかかっていたとみられることがわかった。

 通過した車による風圧の影響が約700万回と推計されるが、設計当時、風圧の影響は十分に考慮されていなかった。委員会は、こうした設計や施工の不備など複合的な要因で事故が起きたとする報告書の骨子を、28日に公表する方針。