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研究者ら被ばく 茨城県知事「大変遺憾」

2013年5月27日 12:04
研究者ら被ばく 茨城県知事「大変遺憾」

 茨城県東海村の実験施設で放射性物質が漏れ、研究者ら30人の被ばくが判明した事故を受け、茨城・橋本昌県知事は27日午前、会見で遺憾の意を示した。

 この事故は、23日に東海村の日本原子力開発機構と高エネルギー加速器研究機構が共同運営する実験施設で、素粒子を発生させる実験中に装置が誤作動し、微量の放射性物質が外部に漏れ出したもので、これまでに30人の研究者らの内部被ばくが確認されている。

 警報が作動したのに実験を続けたり、公表に1日半かかったりするなど、様々な問題が明らかになっており、橋本知事は会見で、「放射性物質が漏えいしてしまったこと、研究員が内部被ばくしたことは、大変遺憾に思っております」と述べ、遺憾の意を示した。また、県への通報が遅れたことについても大きな課題だと指摘し、今後の適切な対応を求めた。