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敦賀2号機活断層、原子力規制委が正式了承

2013年5月22日 15:23
敦賀2号機活断層、原子力規制委が正式了承

 原子力規制委員会は、福井・敦賀原発2号機の真下を通る断層について活断層だと断定した専門家会合の報告書を、22日、正式に了承した。2号機は事実上、運転再開が認められず、廃炉となる可能性がより濃厚になった。

 原子力規制委員会・田中委員長は「活断層であるとの指摘のある報告を受け、その結論について真摯(しんし)に受け止める必要がある」と述べ、2号機直下の断層が「原発に影響を与える恐れのある活断層だ」とした専門家会合の報告書を了承した。規制当局が原発の直下に活断層の存在を認めるのは初めてのこと。

 また、田中委員長は会見で、今後、事業者である「日本原子力発電」が運転再開に向けた審査を申請したとしても、審査を行うのは難しいだろうと述べ、事実上、運転再開は認められないことを明らかにした。

 日本原電は、今回の評価を不服として追加調査を続けているが、2号機は廃炉に追い込まれる可能性が一層高くなった。