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潜水艦航行 中国念頭に自制促す~防衛相

2013年5月20日 16:19
潜水艦航行 中国念頭に自制促す~防衛相

 小野寺防衛相は20日、外国の潜水艦が19日に沖縄県南大東島の領海の外側にある接続水域を航行したことについて、「国籍を特定している」と述べた上で、中国を念頭に「相手に自制を促す」とけん制した。

 小野寺防衛相「(潜水艦の国籍は)ある程度、しっかり特定しているということ。国際法上、接続水域ならただちに違反ということにはなりませんので、あくまでも今の段階では、私どもは知っているぞと、把握しているぞというメッセージを伝え、相手に自制を促すということだと思います」

 防衛省では、19日に南大東島の接続水域を航行した潜水艦は中国海軍所属と分析している。

 中国の潜水艦をめぐっては、今月2日と12日にも沖縄県久米島などの接続水域を航行していて、今月に入り3回目と相次いでいることから、小野寺防衛相は「今回は、ちゃんと監視していることが相手に分かる形で対応した」と述べ、中国軍の動きを牽制した。

 政府関係者は「明らかに太平洋に出ようという意志を感じる」と指摘しており、海洋進出を活発化させる中国軍の動きに政府は警戒を強めている。