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日本郵政社長人事、西室泰三氏に就任要請

2013年5月10日 17:40
日本郵政社長人事、西室泰三氏に就任要請

 新藤総務相は10日朝の閣議後の記者会見で、日本郵政の坂社長を交代させ、後任に元東芝会長で郵政民営化委員会委員長の西室泰三氏を充てることで最終調整に入っていることを明らかにした。

 「西室さんに政府として就任の打診をしているのは事実」-新藤総務相このように述べ、西室氏に日本郵政の社長就任を要請し、西室氏からは既に前向きな回答を得ていることも明らかにした。

 現在の坂社長は、去年12月の衆議院選挙の直後、安倍政権が発足する前に、同じ旧大蔵省出身の斎藤社長の後任として副社長から昇格した。しかし、政権の移行時期に人事が行われたことや、旧大蔵省出身者が再び社長に就任したことに、政権幹部からは「非常識だ」などと強い反発の声が上がっていた。

 菅官房長官は10日午前の記者会見で、「(坂社長の人事は)私たちが政権に就く直前であった。そういう中で全く相談もなく、ある意味では、役員会の人事で、この大事な人事を行ったわけですから、それについては看過すべきじゃないというのが私の考え方であった」と述べた。

 日本郵政の全ての株式を保有している政府としては、西室氏を新しい社長に起用する人事について来月の株主総会で正式に決定したい方針。