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川口氏解任決議案 9日の参院本会議で採決

2013年5月8日 17:42
川口氏解任決議案 9日の参院本会議で採決

 参議院の川口順子環境委員長をめぐる問題で、与野党が対立している。

 この問題は、川口委員長が先月23日から2日間の予定だった中国への出張期間を、中国の要人との会談が実現したとして国会の許可なく1日延長し、先月25日に行われる予定だった環境委員会が取りやめとなったもの。これに反発した民主党などは7日、委員長の解任決議案を提出した。

 野党側は「委員長としての職務を放棄した」などと強く反発し、8日朝の参議院国対委員長の会談でも川口委員長の自発的な辞任を求めたが、自民党は「辞任する必要はない」として平行線に終わった。さらに「まず解任決議案を採決して決着をつけるべき」と主張し、公明党とともに予算委員会を欠席する異例の事態となり、安倍首相も8日朝、川口委員長を擁護した。

 民主党・川上義博議員「よりによって与党が審議拒否をするというのは、憲政史上たぶん初めてのことではないのかなと。本当に許されるのか」

 安倍首相「できる限り円満な形で、委員会が開会されるのが望ましいと。楊潔チ元外相も出席して尖閣(諸島)についての議論もされたわけですから、そこで川口委員(長)が日本の立場をしっかりと主張するのは有意義だったんだろう」

 こうした中、与野党の協議が断続的に続き、川口委員長の解任決議案は9日午前の参議院本会議で採決することで合意した。野党の賛成多数で可決される見通しで、可決されれば川口氏は環境委員長を解任されることになる。

 一方、国会は9日から正常化することになるが、与野党の対決姿勢ばかりが目立つ結果になった。


★楊潔チの「チ」は竹かんむりの下にがんだれと「虎」