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豊作や景気を占う「上げ馬神事」 三重

2013年5月4日 20:03
豊作や景気を占う「上げ馬神事」 三重

 馬が勇壮に坂を駆け上がる三重県の無形民俗文化財「上げ馬神事」が4日に桑名市の多度大社で行われ、観光客ら約10万人が詰めかけた。

 約700年の歴史を持つ「上げ馬神事」は馬にまたがった若者が急な坂の先にある土壁を乗り超えられるかどうかによって、今年の豊作や景気を占う伝統行事で、初日の4日は観光客ら10万人が詰めかけ、馬が坂を駆け上がると大きな歓声を上げていた。

 この行事は動物愛護団体から、馬をたたいたりすることが「虐待」にあたると指摘され、11年に三重県が多度大社に対し「虐待の根絶」を求めた「勧告」を出していた。多度大社ではこうした事態を受け、去年からは「進行役」8人を配置するなど人馬が余裕をもってスムーズに神事にあたれるようにしているという。

 この神事は、5日も行われる。